いまや“禁煙治療”は、保険適用の医療です

 

ようやく日本でも「禁煙外来」を開設する病院やクリニックが増えてきました。06年から保険適用で受けられる禁煙治療がスタートした結果で、よろこばしいかぎり。

 

禁煙治療では、禁煙スペシャリストである医師の指導のもとでニコチンパッチやニコチンガムなどの禁煙補助薬剤をつかいながら、煙草をやめるサポートが受けられるのです。喫煙者の80%以上が、「ほんとうは煙草をやめたい」と考えているという意識調査結果があります。やめたいけれど、どうしてもがまんできずズルズルと煙草を吸い続けているのが多くは実態。

 

でも、世界中に禁煙の波が押しよせ、禁煙後進国といわれてきた日本でも、年々煙草を吸える場所は少なくなってきましたね。パワーを得た禁煙提唱家たちは声をそろえて、こう唱えています。

 

「肩身のせまい思いをしながら、隠れるように喫煙している自分を客観視すべきです。喫煙者はいまや社会の迷惑です。200種類以上の発ガン物質や有毒物質を含んだ煙をはきだし、他人に受動喫煙させ健康にダメージを与えている加害者です」。身も蓋もない言いようですが、たしかに事実。保険適用による禁煙治療が可能となり海外レベルに近づいた“いま”が、禁煙潮流に乗るタイミングです。